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役員インタビュー
2025年11月13日
株式会社ネオジャパン

役員インタビュー


挑戦を支えるガバナンスで、企業の成長を後押しする

― 社外取締役 細川 早智子 ―

2000年 司法試験合格、2002年 弁護士登録
2011年 スプリングサン法律事務所(現:クリアリバー法律事務所)開設(共同経営、現任)
2011年 消費者庁非常勤職員(~2013年)
2012年 日本弁護士連合会非常勤嘱託(~2022年)
2023年 株式会社博報堂常勤法務アドバイザー(現任)
2025年 新宿区行政不服審査会委員,新宿区情報公開・個人情報保護審査会委員(現任)
2025年4月に当社社外取締役就任。

■ 弁護士の視点を、経営に活かす

――取締役就任にあたっては、どのような思いを持ちましたか。

社外取締役のお話を頂いたのは、2024年、弁護士22年目のことでした。
お話を頂いた時、驚きましたが、とても光栄でした。

弁護士の仕事は、いざことが起こった後に対処するという後追いになることが多いのですが、それとは反対に、未知の分野を切り開いていくような経営とはどういう世界なのかと興味がありました。

専門性が高く、最新のITサービスを提供されているネオジャパンさんだということで、その分野の専門でない私がついて行けるのかという不安はありましたが、齋藤社長のとても懐深い謙虚なお人柄に触れ、私なりに担える役割を果たしていきたいと思いました。

■ 弁護士として培った信念と、向き合う姿勢

――これまでのキャリアの中で大切にしてきた信念や姿勢について教えてください。

弁護士として、会社法務や労務、個人のご依頼者からの様々な案件を経験してきました。
その中で、当たり前のことかもしれませんが、「スピード感」は常に心掛けてきました。

人によってスピード感は異なるかもしれませんが、早くて迷惑だということはありませんので、今できることは今すぐやる、今どうなっているのかご依頼者を不安にさせないということは常に守ってきたつもりです。
お待たせして完璧なものに仕上げてからよりも、ドラフト段階でもいったんお返事をして、その後、ご意見を頂いたりしながら進める方が相手も安心されますし、効率的だと思います。

それから、これは信念というよりは目標でしかありませんが、「今目の前にいる方と謙虚に一対一で向き合いたい」と思っています。たとえそれがどんな方であってもということです。

弁護士としてご依頼を受ける場合、本当にいろんな方と出会います。
上場企業の役員さんや資産家の方とお会いした30分後に、生活の苦しい方、多額の借金を抱えて破産するという方と打ち合わせることもあります。高齢や障害があってコミュニケーションがとりづらい方もいらっしゃいます。
その方々のバックグラウンドは全く異なりますが、お会いして向き合うときの自分の心の持ち方は同じでいたい、どの方も全く同じように、まずお話を伺い、考え、アドバイスし、真剣に向き合いたいと思っています。

とても難しいことで、できているか自信はありませんが、そうありたいということです。

■ 社外取締役としての挑戦

――社外取締役としてどのような視点で経営判断に関与していきたいですか。

弁護士として、これまで、大手・中小企業から、様々な法的トラブルのご相談を受けてきました。
時には裁判になることもありました。その中には、当初からトラブルになるかもしれないとある程度予測できたこともあれば、全く予期せず襲ってくるトラブルもあります。
そうしたトラブル事例から、感覚的にトラブルになりそうなものを察知して、事前に懸念点などをお伝えしていければと思います。

常勤役員のみなさまから経営展開していく場面での積極的な戦略やアイデアなどがたくさん出てきますから、そこに何か落とし穴がないかという観点から考えていくのが私の役割かと考えています。

また弁護士として法的課題やリスク要因を検討するのは先に申し上げた通りですが、良くも悪くも私はクラウドサービスという技術的・専門的なことに必ずしも精通していないということです。
ですので、サービスを提供する側というより、サービスを受ける側、すなわち、一般ユーザーの目線から、物事が考えられるのではないかと思っています。

――今後、社外取締役として挑戦してみたいテーマはありますか。

テーマというような大げさなものではありませんが、現場の第一線で活躍なさっている社員の皆様とお話しできる機会があればいいなと思っています。

大手企業の法務アドバイザーの仕事をしていた時に、必ずしも現場の悩みや苦労が経営陣に十分に伝わっていないと感じることがありました。

経営陣が細かいことまで逐一報告を受けて対処すべきとは思いませんが、時には、現場で活躍されている社員の皆様から直接お話を伺うことができれば、経営判断においても何か役立つことがあるのではないかと思います。

■ 信頼でつなぐ未来へ

――座右の銘があれば教えてください。

「初心忘るべからず」です。
学生時代になぜ弁護士を目指したのか、それは少しでもいいから、困っている人の助けになりたい、前よりもよくなったと喜んでもらいたいということでした。

日々仕事に追われていると仕事をこなすことが目的になってしまい、何のためにその仕事をしているのか忘れています。その仕事をすることの意味を忘れないように、自分が仕事をしている先にいる方々の存在や気持ちを考えながら、取り組めたらいいなと思っています。

これも座右の銘というよりは、目標ですね(笑)。

――社外取締役の立場から見たネオジャパンの魅力を教えてください。

社長のお人柄と、決断・実行までの時間が非常に速いということです。
社長ご自身が、エンジニアとして現場の第一線で社員の皆様と机を並べて研究開発に取り組んでいらっしゃいます。
そのため、肌感覚でユーザーの必要とするものを即座に感じ取られるのだと思います。
そして、それを研究開発にもマーケティングにも活かしていくスピード感が非常に速く、どんどん新しいことにチャレンジしていく力強さが素晴らしいと思います。

■ メッセージ

――最後に、ステークホルダーの皆様へのメッセージをお願いします。

これからますます成長が見込まれる事業で、この任を頂いたことを大変光栄に思います。

今まで弁護士として培ってきた経験を生かして、会社に、そして皆さまに寄与できるよう最善を尽くしたいと思います。