役員インタビュー
人に向き合う経営が、ネオジャパンを強くする
ー 取締役 営業事業部長 早馬 一郎 ー

2002年 株式会社ネオジャパン入社。
ソリューション営業部 部長、カスタマーサクセス部 部長、クラウド営業部 部長を歴任し、執行役員を経て、2025年4月取締役 営業事業部長 兼 カスタマーサクセス部長に就任。
長年営業に携わるとともに、2021年からは導入いただいたお客様の運用定着、サービス育成も担う。
■ ネオジャパンとの出会いと、営業としての原点
――ネオジャパンに入社したきっかけを教えてください。
前職ではプリント基板(電化製品の中にある緑色の基板)の回路設計支援業務を担当していましたが、多くのお客様に自社の製品を届けたいとの想いから営業職への転身を決意しました。
ネオジャパンを知ったのは求人情報誌でした。
ITベンチャーで若い会社、「Webグループウェアの開発・販売でこれからの成長が期待できる」という印象を持ったのが最初です。
加えて、当時の本社が自宅からすぐ行ける距離にあったことも大きかったですね(笑)。
そんなご縁もあって、2002年に入社しました。
――当時の会社の様子を覚えていますか。
まだ今のような規模ではなく、社員は60人ほど。営業は5人くらいの小さなチームでした。
正直、当時はかなり苦労しました。
週末に社長とフィードバックの会議があって、厳しく指導を受けることも多かったです。
目前の売上だけでなく、日々の活動内容が「次年度以降にどう繋がるのか」ということはよく問われました。
今思えばあの時間があったからこそ、会社の事業や製品に向き合う姿勢が身についたのだと思います。
創業者である社長の情熱や考え方を、すぐそばで直接聞けたこと――
それが、今の自分の礎になっています。
■ 変わらない姿勢と、人の温かさ
――営業現場において、「ネオジャパンらしさ」を感じる場面を教えてください。
最近だとクラウドもオンプレミスも、両方をサポートし続けると対外的に表明したことですね。
オンプレミスのサポートを終了してクラウドに一本化する企業が多い中で、ネオジャパンはあくまで「お客さまの選択肢」を優先している。
自分たちの都合に合わせず、お客様を第一に考える――
その姿勢こそが、ネオジャパンらしさだと思います。
――文化としての“らしさ”もありますか。
実は、すごく人間くさいところです(笑)。
私が取締役に就任したとき、営業部門のメンバーがサプライズでお祝いしてくれました。
オフィスを真っ暗にして、朝早くでも配達できる出前を探してフルーツプレートまで用意してくれて。
あとは、社員の結婚パーティーを企画してみんなでお祝いしたり。
そういう“人の温かさ”が今もちゃんと残っている。
どれだけ会社が大きくなっても、人(人生の節目)を大事にする文化が息づいているのが、ネオジャパンらしさだと思いますね。
■ 時代の変化を味方に、常に前へ進む企業へ
――ネオジャパンの競争優位性を支えているのはどの部分だと思いますか?
まず一つは、「ノーコードツール一体型の情報共有ツール」という主要製品の独自の立ち位置です。
単なるグループウェアではなく、業務アプリを自分たちで柔軟に作れる――そんな仕組みを最初から一体化しているサービスは、実はあまり多くありません。
このポジションは、ネオジャパンならではの強みですね。
そしてもう一つは、新しい技術をいち早く取り入れる姿勢だと思います。
たとえば、携帯電話(iモード)やPDAなどのモバイル端末にいちはやく対応した他、お弁当予約、議事録、Ajax/Flash対応、HTML5対応、安否確認機能など、その時代の最新技術やトレンドをすぐに製品へ反映してきました。
また足元ではAIを製品に組み込む開発も進めています。
こうした柔軟さとスピード感は、創業当初から受け継がれている
“ネオジャパンのDNA”そのものだと思います。

■ 信頼を築くことが、仕事を動かす力になる
―― 現在のポジションに至るまで、キャリアの中で大切にしてきた信念や姿勢は何ですか?
営業という仕事を通じて大切にしてきたことは「信用を積み重ねること」です。
目の前のお客さまに丁寧に、誠実に対応する。
それを地道に続けていくことで信用が生まれ、やがて信頼につながる。
長く結果を出す為に必要不可欠な姿勢と考えています。
また、これは社内でも同じです。
信頼関係ができることで、自然と仕事の連携もうまく回るようになります。
「信用の積み重ね」が、やっぱりすべての土台なんだと思いますね。
■ 人に向き合い、組織を育てる
――取締役就任が決まったときは、どのような気持ちでしたか。
執行役員の頃から、いずれ自分が営業を統括していくのだと心構えはしていました。
実際に取締役に就任したときは、ひとつの節目を迎えたという感覚がありました。
営業部門の黎明期から携わり、大阪、名古屋、福岡に営業所を開所し、2025年に営業事業部を立ち上げ――
会社の成長とともに営業組織も大きくなっていく中で、その一端を担えたことは感慨深いです。
――今後、取締役としてどの様に会社を変えていきたいですか。
まずは、「人に向き合い、育てる」ことに力を入れていきたいと考えています。
取締役として、特に人の成長を支える役割を果たしていきたいですね。
会社や自身の成長に向けて、自ら課題・やるべき事を見つけ、考え行動し解決するまでやり切る――
そんな主体性を持つ若いメンバーが増えてきていることも実感しています。
まだ力を秘めている社員も多く、彼らの意欲をさらに引き出し、伸ばしていきたいです。
■ 学び、挑み、誠実に。変化を力に変える信念
――座右の銘があれば教えてください。
「過去に学び、未来を見据え、今を生きる」――この言葉を大切にしています。
マネジメント研修の課題図書で出会った言葉なのですが、自分の考え方にすごくしっくりきて、以来ずっと心に残っています。
過去の経験から良い部分を学び、未来に向けて新しいことにも積極的にチャレンジする。
その両方を“今の業務”に活かしていく。
変化の多い環境の中でも、一つひとつの仕事に誠実に向き合いながら、「今をしっかり生きる」という姿勢を大切にしています。

■ これからのネオジャパン
――5年後、10年後のネオジャパンをどのような会社にしたいですか?
現在はビジネスユーザー向けに製品・サービスを提供していますが、BtoBにこだわらず、職場以外でも利用される――
社会インフラの一旦を担う存在を目指したいと考えています。
社会全体で当たり前のように使われるICTツールを提供している会社。
日々の生活に直結し身近に感じる企業として、これからも成長していければと思っています。
■ メッセージ
――最後に、ステークホルダーの皆様へのメッセージをお願いします。
当社は新しい技術やトレンドをいち早く取り入れ、お客さまが安全かつ使いやすい形での製品・サービス提供に注力し続けてきました。
これからもその方針は継続し、現場の想いと人とのつながりを大切にしながら、売上の拡大、事業の発展に尽力していきます。
今後とも、変わらぬご支援をどうぞよろしくお願いいたします。